白石資朗法律事務所

子どもに教える下関

満珠島・干珠島

 子どもに下関の歴史を教えるための読解問題です。

 

 下関の海には、満珠島(まんじゅとう)、干珠島(かんじゅとう)があります。
 むかし、神功皇后(じんぐうこうごう)が、龍神(りゅうじん)から「満珠・干珠(まんじゅ・かんじゅ)」という珠(たま)を、かしてもらいました。
 新羅(しらぎ)という国(くに)の兵隊(へいたい)が、船(ふね)に乗(の)って攻(せ)めてきたとき、神功皇后(じんぐうこうごう)は、干珠(かんじゅ)を海に投げ込み(なげこみ)ました。すると、海の水がなくなって、船(ふね)がすすまなくなったので、新羅(しらぎ)のへいたいは、船(ふね)を降(お)りて、あるきました。そこで、今度(こんど)は、満珠(まんじゅ)を海になげこみました。すると、海の水がもとどおりになったため、新羅のへいたいたちは、おぼれてしまいました。こうして、神功皇后(じんぐうこうごう)は、戦い(たたかい)に勝った(かった)ので、満珠(まんじゅ)と干珠(かんじゅ)を龍神(りゅうじん)に返す(かえす)ため、海になげました。すると、満珠(まんじゅ)と干珠(かんじゅ)が大きくなって、島(しま)になったのです。

 

(1)神功皇后は、龍神から、なにを借りましたか。

 

(2) 干珠を海になげこむと、どうなりましたか。

 

(3) 満珠を海に投げ込むと、どうなりましたか。

 

(4)神功皇后は、満珠、干珠を龍神に返すため、なにをしましたか。

壇の浦の戦い

 壇之浦(だんのうら)では、いまから九百年むかしに、源義経(みなもと よしつね)が、平家(へいけ)と戦って(たたかって)、平家(へいけ)をやっつけたところです。
 源義経(みなもと よしつね)は、子どものころに、おとうさんが平家(へいけ)との戦い(たたかい)にまけて、なくなってしまいました。大きくなって、お兄さん(おにいさん)の、源頼朝(みなもと よりとも)といっしょに、平家(へいけ)と戦う(たたかう)ようになったのです。
 義経(よしつね)は、一ノ谷の戦い(いちのたにのたたかい)では、馬(うま)にのって、崖(がけ)のような坂道(さかみち)をかけおり、びっくりしている平家(へいけ)の兵隊(へいたい)をやっつけました。屋島(やしま)のたたかいでは、台風(たいふう)のなかを、船(ふね)で渡り(わたり)、びっくりしている平家(へいけ)のへいたいをやっつけました。
 平家(へいけ)は、下関の壇ノ浦(だんのうら)まで逃げ(にげ)ましたが、義経(よしつね)が追いかけて(おいかけて)、壇ノ浦(だんのうら)の戦い(たたかい)になったのです。
 義経(よしつね)は、船(ふね)から船(ふね)へ飛び移り(とびうつり)、平家(へいけ)のへいたいをやっつけました。

 

(1)壇ノ浦(だんのうら)で、義経(よしつね)は、誰をやっつけましたか。

 

(2)文にかいてある義経(よしつね)の戦いを、じゅんばんにならべると、次のどれが正しいですか。正しいものに○をつけなさい。
・ いちのみやのたたかい → だんのうらのたたかい → やしまのたたかい
・ やしまのたたかい → だんぐがわのたたかい → いちのたにのたたかい
・ いちのたにのたたかい → やしまのたたかい → だんのうらのたたかい

 

(3)義経(よしつね)のお兄さん(おにいさん)の名前を書きなさい。

耳なし芳一

  芳一(ほういち)は、おしょうさんといっしょに、あみだ寺というお寺(てら)に住(す)んでいました。今の、赤間神宮(あかまじんぐう)です。ほういちは、ビワという楽器(がっき)をならしながら、じょうずに、うたをうたいました。
 ある日、おしょうさんが、るすをしているとき、侍(さむらい)がやってきて、「平家(へいけ)が、源氏(げんじ)にほろぼされるところを、殿様(とのさま)や、お姫様(ひめさま)の前で、歌ってほしい。」といわれました。ほういちは、さむらいのあとについて、おやしきへ行き、殿様(とのさま)やお姫様(ひめさま)の前でうたをうたいました。
 こんなことが、何回かあって、おしょうさんが、おかしいときづきました。ほういちが、どんどん、やせていったからです。おしょうさんは、侍(さむらい)や殿様(とのさま)、お姫様(ひめさま)が幽霊(ゆうれい)だと知りました。
 そこで、ほういちの体じゅうに、お経(きょう)を書きました。
 その夜、また侍(さむらい)がきましたが、さむらいにはほういちが見えませんでした。お経(きょう)を体に書いていたから、お経(きょう)の力で、ほういちを、さむらいからかくすことができたのです。
 ところが、耳にはお経(きょう)を書いていなかったので、耳だけはさむらいにも見えました。さむらいは、「ほういちを、おむかえにきたしょうこに、この耳だけを、もってかえろう。」と言い、ほういちの耳をもぎとってかえっていってしまいました。
(1)ほういちは、どこにすんでいましたか。

 

(2)おしょうさんは、どうして、おかしいときづいたのですか。

 

(3)さむらいには、どうしてほういちが見えなかったのですか。

 

(4)どうして、さむらいは、ほういちの耳をみることができたのですか。

 

(5)さむらいは、どうして、ほういちの耳をもってかえったのですか。

奇兵隊

  高杉晋作(たかすぎ しんさく)が、白石正一郎(しらいし しょういちろう)に、奇兵隊(きへいたい)をつくる相談をしています。
  高杉晋作「 私は、外国の船が攻めてきたときに、この国をまもるため、奇兵隊(きへいた
       い)という新しい軍隊(ぐんたい)を、つくろうと思うのです。」
  正一郎「 奇兵隊という名前の軍隊なのですか?」
  晋作「 はい。奇兵(きへい)の奇は、めずらしいとか、あやしいという意味です。
      これまでは、戦うのは、武士(ぶし)だけということになっていましたが、これから
     は、日本人、みんなで戦って、この国を守るのです。これまでは、そんな軍隊はありま
     せんでしたから、奇兵隊なのです。」
  正一郎「 町人(ちょうにん)や農民(のうみん)も、入ることができるんですか?」
  晋作 「 そうです。町人であろうと、農民であろうと、入ることができます。協力してくれ
      ますか?」
  正一郎「 はい。私が、最初(さいしょ)に入隊させていただきます。とりあえず、私の店
     (小倉屋 こくらや)をお使い下さい。お金のことも、私におまかせ下さい。」
  晋作 「 よろしく、お願いします。」

 

(1) 晋作と、正一郎は、なにをつくる相談をしていますか。漢字3文字で答えなさい。

 

 

(2) 奇兵隊の「奇」は、どういう意味だと、晋作はいっていますか。

 

 

(3) 晋作は、これからは、誰がたたかうといっていますか。


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