藤原義江記念館を知っていますか?
春帆楼からつながる李鴻章道を歩いて行くと、途中に明治・大正期に建てられた洋館があります。これが、「藤原義江記念館」です。ちなみに、この記念館の庭園から、赤間神宮の紅石山・真木菊四郎と白石正一郎の奥都城にもつながります。
藤原義江さんというのは、「吾等のテナー」の愛称で親しまれたテノール歌手で、大正から昭和にかけて世界的に活躍しました。日本では藤原歌劇団を創設して、オペラを広めました。作家の古川薫先生の直木賞受賞作品である「漂泊者のアリア」で藤原義江さんが描かれています。
そして、藤原義江記念館は、イギリスのホーム・リンガー商会が建てた明治期の建物で、藤原義江のお父様が、リンガー商会の支配人(リード氏)だったことから、記念館とされています。
ワインや音楽好きの方は、記念館を訪れたときに、「藤原義江友の会」のことを、お問い合わせいただけると良いかもしれません。年に何度か、ワインと音楽を楽しむ会を開催していますから。